良い文章を書くための処方箋
良い文章が書きたい!けど私には難しそうだな。
と思っている方へ。
「良い文章」を書くためにはノウハウがあります。
これまで文章を書くことに疎遠だった私が、ライターへと転身するために学んだノウハウをここで紹介していきます。
文章を書くのが苦手だと思っている方も一緒に文章力を向上させましょう!
良い文章とは何かを考える
そもそも良い文章や悪い文章の定義はなんでしょう。
仮にあなたの好きなアーティストを、ほかの人にもファンになってもらえるように一つの記事を書くという課題が与えられたとします。
もしも読者にそのアーティストの魅力を最大限に伝えて、興味を持ってもらうことができたらミッションクリアです。
つまり最後まで読まれて、かつ内容が理解される文章が良い文章といえるのではないでしょうか。興味に関しては主観の部分でもあるので、このブログでは最後まで読んでもらえる文章を「良い文章」として、話を進めていきます。
興味を持ってもらうために
いきなり書き始めるのではなく、まずはしっかりと記事の構成を考えることから始めましょう。構成を考えるときは、頭の中ではなく紙とペンでを使って考えてください。
大事なのは紙とペンです。パソコンで記事を書く人も、まだパソコンには手を付けずに手書きで構成を考えましょう。パソコンで構成を考え始めると、きっと面倒だと感じてしまっていきなり記事を書き始めてしまうからです。
自分の好きなことについて書くとしたら、きっと書きたい内容は次々出てくるはず。
しかし書きたいことや伝えたいことをつらつらと書いただけの記事で、ほかの人があなたの書いた記事に興味を持ってくれるでしょうか。
書きたいことの情報を集める
あなたが書こうとする記事には、何かしら読者に伝えたいことがあると思います。
何について書くか決まったのであれば、それが大きなテーマになります。そのテーマについて用意した紙に箇条書きで、テーマに関連する話題や情報を書きだしてみましょう。ここでは順番や整合性については気にする必要はありません。
ただし箇条書きにする段階で、間違っている内容や誤解を与えるような内容があれば、それは削除するか訂正しておきましょう。どんなに読みやすく流ちょうな文章であっても、それが事実と異なる内容であれば大問題です。
あなたの信用問題や、記事内容の関係者の名誉にもかかわるのでここは必ず徹底してください。
ここで行き詰まることがあれば「5W1H」に沿って考えることもポイントです。
5W1Hとは
Who(誰が、)What(何を)、When(いつ)、Where(どこで)、Why(なぜ)、How(どのように)の頭文字をとったものです。
テーマを絞る
たくさん情報を書きだしたら、大きなテーマから一つのテーマに絞りましょう。絞ったテーマはそのままタイトルにもできるので、いわばその記事の顔です。
多くの読者に興味を持ってもらえるように、さまざまな角度からテーマを考えるのも大事な作業です。
何を、何から、どのくらい伝えるか
テーマを伝えるために内容の構成を考えていきます。ただやみくもに書きたい内容を書いただけでは、せっかく決めたテーマも台無しです。
ここで情報をたくさん書きだした紙を再び使います。先ほど設定したテーマに沿い、情報に優先順位をつけるのです。
優先順位の付け方は、
①何を書くか
②何から書くか
③どのくらい書くか
の項目で決めます。
たくさん書きだした情報も、順番や強弱をつけなければ、ただの箇条書きを接続詞や助詞で繋げただけの文章と同じです。なんとも淡白な記事になってしまいます。
読者の興味を継続させたまま読み進めてもらうには、どんな情報を出せばいいか、どういう順番で書けばいいか、それぞれどのくらいのボリュームで書けばいいのかをじっくり考えましょう。
取捨選択も大切
一番最初の作業ではひたすらにたくさん情報を書きだしました。ですが、あれもこれも書いていては脈絡がなければ要点もつかめません。
そんな文章に読者は最後まで目を通してくれるでしょうか。
書きたい気持ちはやまやまでも、テーマにそぐわない情報であれば書かない選択肢も必要です。
そうすることで読者の興味は持続し、読者を飽きさせない文章作りができるはずです。
情報を整理しよう
どんな内容をどの順番でどのくらい書くのか決まれば、あとは清書前の構成を考えましょう。
きっとあなたが最初に作業した紙は、あなたの考えた軌跡で見えにくくなってしまっていると思うので、視認性を良くして頭の中を整理するためにもう一度新しい紙を準備してください。
ここは面倒くさがらずに、あなたが決めた順番に従って情報を上から箇条書きで書きましょう。
結起承転
「起承転結の順番で文章の構成を考える」ことは学校で習った記憶がある方もいると思います。ですが、あえて結論から先に述べる構成もあることを知っておいてください。
先ほどタイトルで読者の興味を惹き、そのまま興味を持続させることが大切だと言いました。せっかくタイトルで読者を呼び寄せても、途中でリタイアされてはミッションインポッシブルです。
結論から述べて、読者の読みたい気持ちを爆上げさせましょう。
back numberの「MOTTO」やAKB48の「ヘビーローテーション」(分からない方は聞いてみてください)のように、サビから歌ってインパクトを与える手法と似ていますね。
構成をもとに書き始めよう
ここまででやっと記事を書く準備が整いました。
一度紙に書いた構成を、ワープロやグーグルドキュメントなどに落としてみてください。
まだまだ文章としては読みづらいですが、あなたの伝えたいことは筋が通っていませんか。この段階までたどり着けば、あとは文章の表現や言葉づかいを修正して読みやすい文章へと磨いていけばいいのです。
次のブログでは今回あなたが書いた文章を一緒に推敲して、よりよい文章にしていきましょう。